ドアハンドル取付事例

みなもたたえるドアハンドル

宇都宮の9月は、そっと雨を携えてやって来ました。蝉たちの鳴く声もいつしか遠のき、急に秋らしい寂しさを感じております。暦の上の数字なんて人間が勝手に決めたもの、とはいえ、ながいながい月日を経て見出されたその並びは、確かに季節の変わり目をあらわしているのだなぁと沁みじみします。

先月までのうだるような暑さを過ごす中で、スタッフワラシナは すがたかたちにて一つ清涼を得ておりました。ドアハンドル製作者、高橋さんが日光・中禅寺湖のとっておきの場所で撮られたという、アルミニウム製のドアハンドルの写真です。

木陰に差す光を集めては水底にコントラストを生み出す小川と、ドアハンドルに刻まれた波紋…木々のささめきや水の流れる音まで聴こえてきて、見ているだけで涼しさを感じられました。

木製の印象が強いすがたかたちですが、実はアルミニウムや真鍮を扱ったドアハンドルもあるのです。ただし、ただ素材を変えるのではなく、冷たい印象のある金属にも温もりや自然を感じられるように趣向が凝らされています。

アルミニウム製ドアハンドルを製作するきっかけは、栃木県那須烏山市にある精密金属加工会社「佐藤精機」さんとの出会いにありました。

ものづくり展示会で、すがたかたちのドアハンドルを見つけ、強い思いを伝えてくださった佐藤社長。すがたかたちはその意欲に惹かれ、コラボレーションを決意。お互いのアイデアが波のように溢れ、数種類のデザインが生まれました。

「新工場を訪れるお客様から “かっこ良いドアハンドルですね!” って言われるんですよ。」

社長さんの言葉が嬉しいです♪新設の第二工場入り口には、二社の思いに磨かれたドアハンドルが、エンブレムとして輝いています。

精密部品の加工において、取り去ることが一般的であった削り跡をあえて残し、金属特有の光沢に水面の煌めきをうつしとったドアハンドルです。この加工が、触れた時の冷たさを和らげてくれる効果も生み出しました。

第二工場のオフィス内には、木製ドアハンドルたちもお迎えいただいております。

ドアクローザーを使用することで、ラッチ無しでもしっかり閉まります。ガチャリという音もせず、静かで良いとのこと!

出会いはいつでも偶然ですが、みずから動き出さないと見つかりません。作ること、新しい挑戦、常に探究することを諦めない心を、スタッフは学ばせていただいております。。

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コラボで作り上げたアルミニウム製ドアハンドル ” Vagues “。フランス語で「波」を表します。実は、金属に託した波紋のイメージの源は、当初から中禅寺湖にあったそうです。それを知って改めて、始めに載せた写真を眺めると、増して感慨深くなりますね。

アルミニウム製ドアハンドル DH-A2MV1 “Vagues”

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佐藤精機さんでお使いいただいているのは、” Vagues “シリーズのDH-A2MV1です。

また、オフィス内に選ばれた木製ドアハンドル DH-IM “Fingertip”は、以前の記事でもご紹介したことのある、人気度の高いシリーズです。

木製ドアハンドル DH-IM “Fingertip”

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今回の記事タイトルの「みなもたたえる」には、”水面湛える”と”皆も讃える”をかけてみました…などと、少々オヤジなスタッフの種明かしをして締めといたします。笑

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